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2005年の米づくりだより
このページでは、今年(2005年)の米作りの様子について、「米づくりだより」として作ってみました。上から最近の作業のものから掲載しています。農作業の様子について、わかりにくいところもあるかもしれませんが、稲作の作業に関してのご質問等もお待ちしております。ぜひメールでご連絡ください。
田植えまでの準備作業|田植え|田植えから20日後の田んぼ|出穂と除草作業|稲刈
稲作のメインとなる作業といえば、田植えですが、田植えに至るまでにはいろいろな作業があります。農宮米についてのページでは、土作りの作業として、客土としろかきについてご紹介しました。今年の田植え前の作業の紹介として、種子消毒、種まきについてご紹介します。
田植えをするまでには苗を用意する必要があります。苗づくりは種もみを消毒するところから始まります。消毒というと何か薬品を使うようですが、農宮ファームでは、60度のお湯に10分浸すことが種子消毒です。これを行なうことで、いもち病を防止する殺菌と、ばかなえ病の予防が行えます。病気のない健康な種を用意することが大事です。上の写真はその種子消毒をする容器と実際に作業をしているところです。この作業は3月中旬に行ないます。合計で約700kgの種子消毒を行ないます。一回に浸す種子の量は20kgほどです。
田植えは田植機を使います。その田植機に挿入する苗をケース(箱)につくるための作業をします。この作業を行なうための専用の機械があります。機械の名前は「播種機」です。種を播く土は秋に用意します。火山灰土で草の実が少ないものをダンプで購入してきます。水分をとらなくてはならないのでハウスで乾燥させていき、3月の初旬に肥料などをまぜて培土とします。箱は農宮ファームの場合、全部で6500枚ほどです。一度に1000枚ほどつくります。一枚の箱には約100gの種が播かれることになります。農宮ファームの場合田植えは4月の中旬以降1ヶ月ほどの期間行いますが、その田植えをする時期に合わせて、だいたい6回に分けてこの作業をしていきます。
箱はハウスに並べられ、田植えの時期に立派な苗になっていきます。一番左の写真がそれです。発芽した時の写真も載せてみました。
稲作のメイン作業である田植えです。今年の田植えは4月20日からスタートしました。途中田植機が故障し、新しいものに交換しなければならないアクシデントがありましたが、5月15日には無事終了しました。約1ヶ月間、この作業です。田植えをしながら、他の田んぼのしろかきなどの作業も行っていきます。だいたい一日に、1町5反(1.5ha)の田植えをします。
これまでは6条植えの田植機を使っていましたが、田植機の交換により8条植えなりました。いろいろ田植機は進歩していますね。だいたい6年ぐらいで新しいものに交換するようなかたちで来ました。この新しい田植機は、田植えをしながら肥料と除草剤をいっしょに播くことができます。以前は別に作業しなければならなかったのですが、それが一度にできるようになり効率が上がりました。農宮ファームでは、除草剤を使わない田んぼでは、除草剤を投与せずに作業することになります。田植機には苗箱を合計で24枚積むことができます。
ちなみに、この新しい田植機はヤンマーのものです。田植機の詳しい内容を知りたい方は、ヤンマーのホームページに詳細な情報が掲載されていますので、そちらをご覧ください。 → ヤンマーの田植機のページ
ヤンマーのサイトは他にもいろいろ面白いページが多いですね。この機会にいろいろご覧になってみてはいかがでしょうか?もちろん農業機械のサイトをあちこちも面白いです。
写真の中央部で田んぼの色が違っているのがわかるかと思います。手前の色が少々薄い感じに見えるのが農宮ファームの田んぼです。
農宮ファームの田んぼでは、田植えをするときにできるだけ、少ない本数の苗を一カ所に植えます。これを「疎植」といいます。少なく植えて、しっかりとした稲を育てることを目標にしています。疎植にしたほうが、それぞれの稲に陽がよくあたり、空気の流も良いので分けつ(つぎつぎに新しい茎が根元から枝わかれのように増える)が多くなり、しっかりと成長するので、結果的に収量が増えます。写真は前日にたくさん雨が降ったので深水という感じです。
今年は春先の低温の問題などがいろいろありましたが、8月の今、農宮ファームの稲は順調に生育しております。今年も農宮ファームの気持ちがこもったうまいお米が皆様にお届けできそうです。乞うご期待ください。 多少、前回の更新の時に掲載した情報と前後するものもありますが、この間の農宮ファームの農作業についてご紹介します。
稲の花が咲くことを出穂(しゅっすい)といいます。写真は、出穂直前の稲の状態です。農宮ファームでは、疎植といって、田植えの時に、苗と苗の間隔を十分にあけて、苗の本数をあまりたくさん一カ所に植えない方式をとっています。
苗をたくさん植えればそれだけたくさんの稲が成長しそうですが、あまりたくさん植える、つまり密植してしまうと、太陽の光が稲に十分にあたらずその結果、健全な成長につながらない場合が多いです。
疎植をおこなっている農宮ファームの田んぼの稲は最初穂の数も少ないのですが、それが時間が経つにつれどんどん増えていく(分けつ)していき、結果的にたくさんの穂になります。写真は分けつが進み、出穂を前にした稲の様子です。
以下は農宮ファームの出穂している田んぼの様子です。
稲作の作業の中で大変なものの一つに除草があります。除草はいろいろな方法があります。一番効果がある方法は、除草剤を散布することです。白米としてご飯を食べる場合は、ほとんど残留が心配ありませんが、玄米食として胚芽を食べることになる場合、胚芽にこの除草剤が残留する可能性があるので、「無農薬ミルキークイーン」栽培では、除草剤を使わないで栽培する方法をとっています。
農宮ファームでは、草が出る前に、米糠を田んぼにまくと草の生育を押える効果があることがわかり、前の年に栽培されたお米を精米したときに出た糠を利用し、またそれを田んぼに撒きやすいようにベレット状に加工してもらいそれを田んぼに入れています。
ここ数年この方法を利用していますが、思った以上に効果があり、おかげさまで、草の生育を押えることができ、結果的に除草をしないですみました。
上の左の写真は米糠をまいた直後の田んぼ様子です。ちょっとわかりににくいかと思いますが・・・。右は田んぼにまいているベレット状の米糠です。
農宮ファームでは、無農薬の田んぼでの栽培に力を入れていますが、すべての田んぼでそれを実践するためには、手がまわりきりません。最低限の低農薬での栽培を心がけていますが、農薬散布にヘリコプターを使う方法を実施しています。
ヘリコプターといっても人が乗って操縦するものではなく、ラジコン式のヘリコプターです。農薬散布は、農薬散布をする農家に一番の影響が出る可能性が高いのですが、この方法を取ることで農家が農薬の直接の影響を軽減できます。上の写真の左はヘリコプターが飛び立ったところで農宮の長男が操縦しています。右は田んぼの上を旋回し、農薬散布しているところです。
2005年稲刈りは9月に本格的にスタートして、10月には終了しました。農宮ファームは稲作の専業農家で、26haの耕作地がありますので、本当に稲刈、稲刈の毎日でした。しかし、農宮家総出で、おばあちゃんも息子といっしょにがんばり終了させることができました。こうやって無事収穫の作業が終わると本当に農家の仕事をやってきて良かったという気持ちになります。まさに収穫の喜びですね!
昨年の稲刈の様子は、テレビ番組でも放映されましたので、その番組の様子もおこしてありますので合わせてご覧ください。